令和7年・8年度
会長 北方 宏和
【奉務神社】
札幌諏訪神社(北海道)
【神社役職】
禰宜
このたび、令和7・8年度の会長職をお預かりいたします、北海道地区・北海道神道青年協議会の北方と申します。何卒よろしくお願い申し上げます。
神道青年全国協議会のホームページをご覧いただき、誠にありがとうございます。
皆様のお住まいの地域には、「氏神さま」あるいは「鎮守さま」と呼ばれる神社があることと存じます。氏子や地域の方が大切にお守りしている神社であっても、普段は神職がいない神社や、神職が一人で奉仕している神社もあります。一方で、神職や巫女が多数奉仕している大きな神社もあります。日本には、神社の大小や都市部や農村といった地域性に関わらず、その土地を護り続けてくださっている神社が、必ず存在しているのです。
そうした全国各地の神社に日々奉仕している青年神職が、鎮守の杜から外へと飛び出し、地域の伝統文化の継承や青少年の教化育成などの活動を行っている――その全国組織が、神道青年全国協議会(略称:神青協)です。
私たち日本人は、太古の昔より神々を祀り、祖先を敬い、自然に対して畏敬と感謝の念を抱いて暮らしてまいりました。また、礼儀作法を重んじ、節度を守る民族として、人生の節目節目における儀礼を大切にしてきました。それは、周囲を海に囲まれ、険しい山々に抱かれながらも、四季折々の豊かな自然に恵まれたこの国で生きるために、私たちの祖先が長い歳月をかけて培ってきた生活の知恵であり、年中行事もまたその一つにほかなりません。日本人は、この知恵を大切に守り、伝えてきたのです。
しかしながら、現代社会を見渡すと、そうした先人たちの知恵や、美しい日本の心が失われつつあるのではないでしょうか。国内のみならず世界情勢も不安定さを増し、国家の危機は内外より確実に迫りつつあります。そのような時代だからこそ、神社の規模や地域性、神職の立場や専業、兼業といった違いを越え、全国約三千名の会員が同じ志のもと、強く団結していかなければなりません。
教育問題や、領土など国益に関わる問題、さらには国を護ってくださった英霊の顕彰など、時局に関わる様々な課題に取り組むとともに、皇室を中心とする正しい日本の伝統と文化、そして美しい日本の心を受け継ぎ、次世代へと継承するために力を尽くしてまいります。
私たちは、日本人としての誇りを胸に、この美(うま)し国・日本において、平和で豊かな生活を営むことができるよう、若さと行動力をもって活動してまいります。
今後とも、皆様のご理解とご協力を賜りますよう、心よりお願い申し上げます。