人は誕生してからその生涯を通して、様々な儀礼を経験します。
人の健康や安全を神様に祈る人生儀礼は、古来より続く伝統的日本文化であり、 我々日本人にごく自然に継承され、親から子へと受け継がれ、今日に至っています。
各地域によって年齢、性別、期間等異なりますが、代表的な人生儀礼をご紹介いたします。
三才、五才、七才の子供が氏神様に詣り、その成長の段階によって御礼参りをして今後の成長を祈ります。
三才を髪置(男子・女子)、五才を袴着(男子)、七才を帯解(女子)と称します。 四才で紐落としの祝いを行う地域もあります。これは帯解と同意義です。
男性は、二十五才、四十二才、六十一才。女性は十九才、三十三才、三十七才の年齢を厄年と言います。
地域によっては女性の六十一才、男女六十四才も厄年に準ずるところもあり、 又女性の三十七才を厄年と考えない地域もあります。これらの年齢の頃、 病気や思わぬ災難が起こりがちで、これを消除するための御祈願を受けます。
更に、男性四十二才、女性三十三才を大厄、この前後を前厄・後厄と言い特に気をつけるべき年齢と言われています。
男女とも(一般例です)
61歳 | 還 暦 【かんれき:十干十二支の暦が一廻りする】 |
70歳 | 古 稀 【こき:杜甫の「人生七十、古来、稀也」より】 |
77歳 | 喜 寿 【きじゅ:七、十、七と書くと喜ぶの略字】 |
80歳 | 傘 寿 【さんじゅ:八と十の文字を合わせる】 |
88歳 | 米 寿 【べいじゅ:八、十、八の合成が、米の文字になる】 |
90歳 | 卒 寿 【そつじゅ:九と十の合成】 |
99歳 | 白 寿 【はくじゅ:百から一を抜くと白になる】 |
100歳、 100以上 |
【長寿の極めとして、毎年祝う】 |
・一般には、数え年にて行います。
・地域によっては、年賀や厄年の年齢が違ってきます。