「
神宮大麻 」は、
天照大御神をおまつりする「伊勢の神宮」のお
神札で、皇室と日本の
安寧の祈りが込められています。
大麻とは古来より神様への捧げ物やお祓いの際に用いられる〝
大麻〟(麻、木綿)を指しております。このことから、厳重なお祓いを経て授けられるお神札を「
大麻
」と呼ぶようになりました。
また、私たちが住む地域の神社「
氏神さま」には地域・家庭の平穏への祈りが込められた「氏神さまのお神札」があります。
安寧・平穏の祈りが込められたお神札をおまつりすることは、暮らしと命を大切に思う〝こころ〟の表れと言えます。
「神宮大麻」と「氏神さまのお神札」をおまつりし心健やかな日々を送りましょう。
※氏神・・・祖先に縁深い地域をお守りくださる土地神さま。
大麻暦奉製始祭(一月上旬)
奉製作業を開始することを大御神に奉告し、その年の最初の神宮大麻に神璽を押捺します。
奉製を行う神宮職員(大麻奉製員)は毎朝潔斎をして身を清め、神宮遙拝の後、丁重に作業にあたります。
※神璽・・・神宮(神さま)のおしるし
大麻用材伐始祭(四月中旬)
神宮大麻の御用材を伐り始めるにあたり、作業の安全を祈願します。
御用材には皇大神宮(内宮)の南方に位置する神路山の木々が用いられます。
大麻暦奉製終了祭
(十二月下旬)
今年一年の奉製が終了したことを大御神に奉告します。
大麻修祓式
(随時)
清浄を期して奉製された神宮大麻はお祓いされ、頒布始祭まで神宮で奉安されます。
※完成した神宮大麻には白い薄紙が巻かれ、皆様のお手元に届くまで穢れなきよう、清浄が保たれます。
※頒布
・・・広く配ること
神宮大麻暦頒布始祭
(九月十七日)
今年の頒布を始めることを大御神に奉告し、奉製された神宮大麻が神宮大宮司より神社本庁の統理(代表)へと授与されます。
その後各都道府県神社庁へ届けられ、頒布始奉告祭が執り行われます。
神宮大麻暦頒布終了祭
(三月五日)
神社本庁統理以下、各都道府県神社庁代表者が参列のもと、恙
なく頒布を終えたことを大御神に奉告します。
神職、氏子関係者の手によって各ご家庭へ頒布されます。
現在の全国各地への頒布は、明治天皇の思召しにより明治五年から始まりました。神宮大麻は各神社においても授与しています。
ご神前に進んだら姿勢を正し、二拝二拍手一拝の作法でお参りします。
- まず二回、深く頭を下げます。(その深さは腰を九十度に折る程度が美しいといわれています。)
- 胸の前で両手をあわせ、右手を少し下にずらして二回手を打ちます。二拍手のあと、両手の指先をもとのとおり揃え、手を下ろします。
- 最後にもう一度、深く頭を下げます。
ご神前では「感謝の心」、「おかげさまの心」を捧げてお参りしましょう。
お米・お塩・お水を
お供えする例
お米・お酒・お塩・
お水をお供えする例
神宮大麻がご家庭に届くまで啓発チラシ
本データの著作権は神道青年全国協議会に帰属します。
二次加工については、固くお断りします。